Mountpoint for Amazon S3でEC2からS3をローカルディレクトリとして操作してみた
はじめに
かつまたです。学習の一環としてMountpoint for Amazon S3を用いてEC2上でマウントしたS3バケットの操作を実施してみたので手順をご紹介します。
Mountpoint for Amazon S3とは
Mountpoint for Amazon S3はS3バケットをLinuxファイルシステムとしてEC2やECSにマウントできるオープンソースのツールです。
これにより、S3バケットをローカルディレクトリのように扱い、操作することができます。
以下Githubにて公開されています。
やってみた
前提条件
- S3バケット作成済み
- 適切なIAMロール作成済み(AmazonS3FullAccess)
EC2作成
S3をマウントするEC2を作成します。
1.Amazon Linux 2023を選択します。SSHのインバウンドを許可したセキュリティグループを設定します。
2.「高度な詳細」→「IAMインスタンスプロファイル」から作成したIAロール(AmazonS3FullAccess付与)を選択します。
Mountpoint for Amazon S3インストール
1.Linux2023の場合以下のコマンドによりMountpoint for Amazon S3をインストールします。
wget https://s3.amazonaws.com/mountpoint-s3-release/latest/x86_64/mount-s3.rpm
sudo yum install -y ./mount-s3.rpm
2.事前に用意してあるS3バケットをマウントします
mkdir /mnt/s3
mount-s3 バケット名 /mnt/s3
3.マウントが成功した場合以下の出力がされます
bucket mountpoint-for-s3-test is mounted at /mnt/s3
動作確認
1.適当なファイル作成や表示コマンドにより、EC2からS3バケット操作を実行出来ることを確認します。
# ディレクトリの作成
mkdir /mnt/s3/testdir
# ファイルのコピー
cp /mnt/s3/index.html /mnt/s3/testdir/
# ファイルの移動
mv /mnt/s3/test.txt /mnt/s3/testdir/
# ファイル内容の確認
ls -la /mnt/s3/testdir/
# ファイル作成のテスト
echo "test" > /mnt/s3/test.txt
# ファイルの読み取りテスト
cat /mnt/s3/test.txt
2.マネジメントコンソール上で実行したファイル操作を確認します。
おわりに
Mountpoint for Amazon S3を使用することで、EC2インスタンスからS3バケットをローカルファイルシステムのように操作できることを確認しました。AWS CLIを使わずとも標準的なLinuxコマンドによりS3操作が実行でき、活用したい機能だと感じました。ご覧いただきありがとうございました。
参考資料
Mountpoint for Amazon S3 の使用 - Amazon Simple Storage Service
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